本当の私、迷走中です〜番外編・大河ver〜
自分の部屋は当然のように前よりも広かった。

机はどこに置こう…
ベッドはあそこで……

なんとか、悲しみを楽しいことでかき消す。

「はぁ……」

でもやっぱり楽しさが悲しみに勝つことは無かった。

あとは…学校かな。

学校は夏休みの時に見学に行っていた。

“蘭葉高校”

この名前の響きはなんとなく気に入った。
綺麗な字だし(笑)

何もない部屋に寝て、天井を見る。

仲良い友達作りたいな…
勉強も程々に出来たらいいな…

「大河ー‼トラック来たよー‼降りてきてー‼」

お母さんが僕を呼ぶ。

僕は前に進むしかないようだ。
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