バリトンボイスで囁いて
ある意味、忘れられない夜になった

撃沈した失恋記念日

この空気を打破したくて、、というよりも耐えられ
なかったから

エレベーターが開くと同時に、

「サヨウナラ!」

走り出した。

私はまた弘人さんから逃げた

もう逃げるな、そう言われたのに、、、

草の根も乾かぬうちに繰り返した、逃げること

呆れてるだろう

もしかしたら、清々してるかもしれない

どちらにせよ、私の情熱的な片想いは、一夜にして
苦い恋へと姿を変えた

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