バリトンボイスで囁いて
「どうした?足痛めたか?」

無反応な私を心配そうな顔が間近に迫る

や、やばい。

声だけでも腰が砕けそうなのに、顔まで、、、

あぁ、神様。

この世にこんなパーフェクトな人が存在するなんて。

ポカーンとアホ丸出しに見惚れてしまった

「だっ、大丈夫ですッ!」

慌てて姿勢を正すと、頭を下げてお礼を言った

「ありがとうございました。」
「いや、気を付けて」

口角を上げて微笑むとバリトンボイスとマリンの
香りを残して去っていった


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