バリトンボイスで囁いて
ルンルンとスキップしたい気分

早く明日の朝にならないかなー。

私の頬は、筋肉の役割など忘れたらしく、
終始緩みっぱなしになってる

「菜々ちゃん?菜々ちゃん?もしもーし?」

目は明日の朝に頭の中はお花が沢山咲いていて、
開いたまま手付かずのお弁当は、口に運ばれる
のを今か今かと待っていた

「ダメだ、完全に違う世界にご旅行中みたい」
「ある意味気持ち悪いよ」

そんな会話と笑い声も今の私には響かない


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