バリトンボイスで囁いて
そっと耳打ちするように、、、

「菜々ちゃん、クリスマスの予定は?」
「ないですね。仕事終われば直帰です。」
「じゃあ、その時間俺にちょうだい」
「え?あの、、、」

そこまで言うと、ビールを持った店員さんが
失礼しますと、間に入ってきたので中断させられた

桜木先生は私に目配せすると何事もなかったように
また飲み始めた

これって?
つまり、デートってこと?

えーっ??!!

かなりの時間差で私の心は、ムンクの叫ぶ人になった

桜木先生、彼女いなかったんだぁ、、、

いや、じゃなくて、なんで私を?

私を誘わなくても、四方八方から誘いが来るだろうに

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