バリトンボイスで囁いて
悩める女子
さやかは、一旦帰り、泊まり支度をして私の部屋に
来てくれた

長丁場になるのも察したのかと驚いたけど、
実際はさやかも話したいことがあったらしい。

真面目な話だからと、アルコールは控えて
気分だけでもとノンアルを買い込んだ


「で、菜々の話って?」

グラスはいらないと、缶のまま飲み始めるさやかに
私も洗う手間も省けるしと便乗した

「実はね、弘人さんから誘われたの、、、その、、
イブに会おうって、、、」
「マジ?で、もちろんOKしたんでしょ?」
「それが、、OKしたんだけど、それよりも前に
別な人に誘われてOKしてたの」
「え?どういう、、、両方にOKしたの?」
「うん、、、ちょっと浮かれすぎて、、、」

さやかは、はぁーと、首を横に振りながら盛大な
溜め息をついた

そうだよね、呆れるよね、、、



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