バリトンボイスで囁いて
少しずつ、近付く距離に高鳴る鼓動をコントロール
出来ない

最後の一歩を踏み出すと、マリンの香りがふわりと
舞い上がる

「ごめんな、待たせてしまって」
「いえ、全然大丈夫です」
「店、予約してあるんだ。歩こうか」
「あ、はい。」

クリスマスイブを共有できるなんて、、、

しかも歩幅を合わせてゆっくり歩いてくれる

くすぐったくて、愛しくてたまらない

こんな日が来ること、想像も出来なかった

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