恋愛模様
そっか、好きっていうのはどれだけ相手の気持ちになって考えるかと同じことでぼくには何も考えれていなかった。

愛情表現なんて人それぞれで『抱く』ってことも『キス』も『手をつなぐ』ことも一緒なんだ。

だから、初めて君を抱いたときの『嬉しさ』と『温かさ』は今も忘れられない・・・。

今日のこのときでさえ感じずにはいられなかった。

ふとベットを見ると目を覚ました君がこっちを向いていた。


『起こしちゃった?』

『そうでもないよ。ただ・・・』

『ただ・・・?』

『あなたの温もりが感じられなくて目が覚めちゃった・・・』


くしゅっと笑う君・・・。左側の頬だけにえくぼができる・・・。

ベットに座り君の髪を触りながら・・・、


『おれ、ひとりじゃ君を幸せにすることはできないかもしれないけどふたりで必ず幸せになろうな』


今日2度目のプロポーズ・・・。

君は小さくうなずく・・・。

もう1度唇を重ねる・・・。

あの頃と同じ君がここにいる・・・。
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