もう一度だけキミに会えたなら
__再開_
そろそろ、か…
私は荷物を片付け店から出た。
店から公園までは5分も掛からない。
目的のベンチにたどり着くと、そこには彼の姿があった。
私「あ、あのー、」
名前を知らないのでなんて言えばいいか…
??「あ、お疲れ!隣、どうぞ?」
私「ありがとう、ございます」
??「じゃあ、まずは自己紹介からいきましょうか」
私「そうですね!」
??「僕は神楽勇樹です」
……っ!!ゆう、き?
なんか、頭がいた…
神楽「…!…か!」
……え?なんて。。?言って…
遠のいていく意識の中、神楽さんが言ってる事を
聞こうとする
神楽「…ゆうか!」
…え、?私の名前、なんで?
そっかこの人……そこで私の意識は終わった。
………
……

私「ん…ん、ここは?」
目覚めると知らない部屋にいた。
でも、監禁されてるって感じではないから
安心した。
そうだ、神楽さん、昨日私倒れたんだ!
もしかしたら、ここ神楽さんの家で
助けてくれたんじゃ…??
でもなんで私倒れちゃったんだろ。
もおお、疑問がたくさん…
取り敢えず神楽さん!探さなきゃ……。
起きようと思った。
だけど思った以上に頭が痛くて動けない。
すると、
神楽「目覚めた?大丈夫?」
私「神楽さん…ありがとうございます。」
神楽「僕のことまだ思い出せない??」
私「え?」
やっぱり私神楽さんと会ったことあるんだ。
そして忘れちゃいけない人だった。
でも、分からないの。
ごめんなさい。

神楽「あ、はいお水。」
私「ありがとうございます」
神楽「長くなるけど大丈夫?」
私「はい、お願いします。多分すぐ思い出せると思います。」
神楽「それを願ってます」
神楽「まず、私とゆうかさんの出会いですね。
高校の同級生で、クラスでもよく話してました。
ゆうかさんはクラスの女子と仲良くて、僕もクラスの男子と仲良くて、みんな楽しくやってました。」
私「同級生……」


神楽「それで僕とゆうかさんは付き合いました。
僕が告白したんです。」
……!!恋人!?でもなんで忘れて…まぁいいや聞こう。

神楽「周りからは祝福されました。
二人とも良かったって。僕達も
嬉しかった。幸せだったあの時までは」

私「あの、とき?何かあったの?私たちに。」

神楽「そう。」
神楽「俺達が付き合って1年6ヶ月を
ちょっと過ぎた辺りに、ゆうか、君は事故にあったんだ。」
…え?
あ、なんか、知ってるかも…
私、職場で働く前事故にあって、
病院にいたもん。
私その時記憶がなくて…誰が誰とかわかんなくて…

神楽「ゆうかさん?大丈夫?」
私「あっ、わた、し、思い出しそう、あなたの事」
神楽「無理しないで大丈夫だから。」
私「ありがとう」
神楽「お水飲んで」
私「うん…ゴクッ。ふぅ、少し落ち着いた。」
神楽「良かった。続けてもいいかい?」
私「お願い…」
神楽「君は、僕との待ち合わせに
遅れないように走って…それで…くる…まに…」

彼は言いながら泣くのを堪えてる。
あぁ、私の事こんなにも愛してくれてるんだ。
愛してくれてるのに
私あなたの事…
でも、もう大丈夫よ。
私あなたのこと思い出したから……
勇樹…
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