柏木くんにはヒミツがある。
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「あ、柏木だ」
「えー?どこー?」
ある日の昼休み、みっちゃんとトイレに行った帰りに柏木くんを見つけた。
2階の窓から下を見下ろしたところ。
ちょうど校舎の裏にあたる場所に、柏木くんが女の子と2人でいる。
みっちゃんは、何かを察したようにニヤニヤし出した。
「行こう、香里奈。私達が勝手に見ていいモンじゃないよ、あれは」
「え、そうなの?声かけたかったなぁ」
それにしても、昼休みが終わる10分前だというのに、あんなところで何をしているんだろう。
頭の上にはてなマークを浮かべる私に、みっちゃんは呆れたようにため息をつく。
「バカだなぁ、見て分かんないの?あれはどう見たって告白の最中だったじゃん」
「こくはく」
「そう、告白。人気のない場所に男女が2人きりといえば、カップル同士がイチャコラしてるか、告白してるかの二択でしょ」