恋卵(こいたまご)
花火
夏の蒸し暑さに
風とともに
 夜空が咲く

真っ暗な空には
色とりどりの
 花火が上がる

光に照らされた
キミの顔に
思わずみとれる

気が付いて振り向くキミに
慌てて目を反らす

落ちてく火花は
どことなく淋しそうで

夏の一時の短さを
    感じさせる

明日の約束はいらない

けれど欲しかった
   一年後の約束

「ら‥来年も一緒にこれたらいぃのにな…」
「そうだな」
「!!」

言葉にするのも
たまには必要なことだね

来年は浴衣でこよう
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