俺、男装少女だから。
胸を張って言う彼にみんな少しだけ苦笑いを零しながら頷いて見せた。



『次、誰いく?』



「お前いけよ。」



立野が顎で俺を指した。



『いや〜俺最後がいいと思うよ?
衝撃すぎて皆、話せなくなっちゃうと思うし?』



「んだよ、それ。
意味わかんね。」



眉を寄せて吐き捨てた彼を横目に視線をずらした。




『そんじゃあ、こーがみくん?
話してよ。
目、合っちゃったし。』



目の合った彼にフワリと笑うと何故か逸らされた。



地味に傷つくんだけど。
悪気ないって知ってるけどさ。


「あ、えっと。鴻上透也です。
実家は料亭で、イタリアの方で料理の勉強してました。
僕人見知りで、うじうじしててうざいかもしれませんけど・・・
その、仲良くなりたいと思ってるので、よろしくお願いします。」



ぺこりと頭を下げた鴻上は、不安げに頭をあげて俺たちを見渡した。
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