俺、男装少女だから。
まだ俺もベッド使ってないんだけど。
まぁ別にいいけどさ。


「親から金、貰えねぇのか?」



『ん〜まぁ、使いたくないんよ。』



「ふーん、よくわかんねぇけど大変なんだな。」



やっぱり、コウキはそれ以上の事は何も聞いてこなかった。
勿論この会話を聞いていた2人も口を開かない。



ちゃんと線が引けてる。
これでいいんだ。



「那智、明日は?明日は空いてる??」



『明日?明日は〜うん、空いてる。』



明日はバイトは入ってない。
火曜だから学校はあるけど行く気は勿論ない。
特待の特権、遠慮なく使わせてもらう。



「じゃあさ、皆で買い物行かない?」



「あっ、いいですね!僕、行きたいです!!」



「俺、凛に伝えて来るわ。」



即行動。
ベッドから立ち上がって迷いもせず隣の部屋に向かって行った。



俺、行くなんて一言も言ってないんだけど。
買うものとかないし。
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