俺、男装少女だから。
「全然健康体じゃない。」



「凛の言う通り。
食生活もそうだけど、それ以外にも改善しなきゃいけないところ沢山あるみたいだね。」



「そうですね、寝る時間の確保とかも・・・。」



「仕方がねぇな。
俺らが健康体にしてやるよ!」



『え〜。
だからもう健康体なんだって。』



めんどくさ。



「〝え〜〟じゃないよ那智。
今は健康に生活出来てるかもしれないけど、この先どうなるか分からないよ。」



「那智、スープだったら毎日3食飲める?
水は昨日も今日も普通に飲んでたから良しとして。」



『スープ?飲めるんじゃん??
でもめんどーだからいらないよ?』



「面倒とかそういうこと聞いてんじゃねーんだよ。」



「重症。」



大声で話されるのも嫌だけど、小声でポツリと呟く凛の方が身に染みる気がする。



「透也、毎日3食バランスのいいスープを那智に作れる?」



「はい、もちろんです!」
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