俺、男装少女だから。
少し先で大きな声を出して呼ぶ紅綺。
午後になって、お客さんも多くなってきたから、近くにいた人達は何事かと驚いている。



足早にリンとコウキたちの元へ行く。



「おめぇら、歩くのおせぇ。」



『そ〜?
普通だと思うけど??』



「那智くんと凛くん、仲良くなりましたね!」



「そうだね。
凛も昨日よりもよく話すようになったしね。」



周りからはそういうふうに見えるのか。



「そんなことは後でいいから、早くブレスレット取りに行くぞ!」



アクセサリーショップに1番に入ったコウキは迷わずレジに行き、店員からショップバッグを貰っていた。



「よっしゃ!今開けるか?家で開けるか??」



目をキラキラさせて、まるで新しいおもちゃを手に入れた子供のようにはしゃぐ。



「家で落ち着いて開けようよ。」
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