俺、男装少女だから。
『こちらの席でよろしいでしょうか?』



「大丈夫です。」



『ありがとうございます。
では、ごゆっくりどうぞ。』



2人の顔をしっかり見て一礼をする。
最後にニコっと笑ってその場から離れる。



『いつまでお喋りしてるつもりですか?
矢崎さん??』



ポンっと矢崎の肩に手を置きニコリと笑う。



「お、那智。
ごめんって募る話があってよ。」



『そうですか。
でしたら、白井さんとそのまま個室に行って注文聞いてきてください。
ね、矢崎オーナー?』



普段は使わない敬語と呼び名で圧を掛ける。



「ごめんって。
ちゃんと仕事するから!」



慌てたように白井の肩を押して個室に向かう矢崎。



「すみませーん。」



背後から呼びかけられた俺は深くため息を着いてから、先程の2人の元に歩み寄る。



『お待たせ致しました。』



注文を聞いて、キッチンに入る。
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