俺、男装少女だから。
今日ほとんどが警察のヤツらだったのか。



「那智、今日何時までだったけ?」



『4時。』



「今日は客あんま来なさそうだし、早めに上がっていいぞ。」



『いや、5時からコンビニ。
時間潰すとこないから、しっかり働くわ。』



早く上がったところで、周りの店はまだ閉まってるし寮に帰る時間もない。



「っ!お前、またバイト増やしたのか!?」



『ちょっと声大きいよ。』



何事?とこちらを見た女性客に頭を下げて矢崎を軽く叩く。



「いった!
・・・お前バイトいくつ掛け持ちしてるんだよ!?」



『コンビニ2店舗とカフェ、居酒屋とココだけ。』



「だけ!?だけじゃねぇよ、だけじゃ!」



「ちょっと、ししょーうるさいですよ〜。」



女性客に出し終えた池田がカウンターに入ってきた。



「いや、だって・・・。」
< 94 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop