叶わぬ恋…それでもあなたを見ていたい
「う〜ん……。痛い…。」
目が覚めて一番喉の痛みがやってくる。
こんな辛い喉の痛み…初めて。
体はダルいし、頭も痛い…。
一体何時なんだろうと顔を横に向けると、窓のブラインドから光が入ってきている。
ここは…ナースステーション?
何時なのか分からないけど、ナースステーションの看護師さんの数は少ないから…夜なのかな?
「ゲホッゲホッ」
寝ているところに唾が喉に溜まって、咳き込む。
「うぅ……。」
かなり眠ったせいか、体はこんなに辛いのにこれ以上は眠れなかった。
『美咲ちゃん、目が覚めたかな?』
ナースステーションから見えたのか、声をかけて入ってくる看護師さん。
『眠れないかな?』
「うん…。」
『どこか痛いところとかあるかな?』
「の……どが痛い。」
『他には?』
「頭……。」
『分かったわ。当直の先生に薬を出してもいいか聞いてくるからね。もう少し待ってて。』
そういうと部屋にあった加湿器をセットしてくれてナースステーションに戻って行った。