叶わぬ恋…それでもあなたを見ていたい
揺れる心
あれ?これってもしかして…
私とパパが話し合った後、それを待っていた田中先生、藤堂先生、ありさはパパから私たちの話した内容が伝えられると、安堵して帰宅していったそうで……。
ただ一つだけ…藤堂先生からパパに。
『このような事態になってしまった以上、一時帰宅中でしたが、明日の午前中には病院に戻ってもらい、検査を受けてもらいたいです。』
パパも私の体が心配だと言い出し、すんなりそれを受け入れてしまい……
私は今……
元の病室に戻ってきております。
同室の子の『なぜここにいるの?』という視線が痛いのだけど……。
そんなことはたとえ聞かれたとしても、話しません…。
『さあ、午後から検査するからな。』
そう腕を組んで嬉しそうに話すのは、藤堂先生……。
「……はい。」
何も言い返せません。
私の招いたことですから……。
『あと、足の裏もその時に消毒するからな。』
えぇっ!?またぁ?
「いや、それは大丈夫です!
もう治ってるし。」
胸を張って言えば、足裏を思いっきり突かれ……
「いっだい!」
『はい、ダメー!消毒っ消毒っ♪』
と歌いながら部屋を後にしていった。
……もう、酷いんだから。