叶わぬ恋…それでもあなたを見ていたい
会いたくて…
そんなある日の朝……。
『おはようっ。』
結構な声の大きさで挨拶してきたのは、お久しぶりねの藤堂先生。
げっ!!忘れてた!
もうあれから一週間経つんだ…。
っていうことは梶田先生はもうおしまい???
うそー。もっと先生に来て欲しかった。藤堂先生が帰ってきたから、東病棟へ戻ってしまうの?これからも西病棟で私を診てくれないの?
寂しいよー!!!
『…………おーい!』
あ、
「おはようございます……。」
『なんだその顔は。そんなに俺に帰ってきて欲しくなかったか!?』
「…………、いえそんなことは。」
『なんだその間は!?』
藤堂先生、ごめん。やっぱり梶田先生の方が好き。
『それより、なんか大変なことになってたみたいだな?』
あ……、忘れてた。全部聞いてる……よね?
『この、ばかたれ!』
その後、こっぴどく叱られたのは言うまでもなく……。
そしてリハビリもしていないことに、ものすごく怒られた。
明日からは必ず始めるって。
あぁ、嫌だな。梶田先生に会いたいな……。