叶わぬ恋…それでもあなたを見ていたい
処置が終わって部屋に戻されてからも放心状態。少しでも動こうものなら傷が痛みそうで…。
はぁ、リハビリなんてするんじゃなかった。結局治りかけた傷もまた振り出しになっちゃった。
『美咲ー、入るよ。』
「パパ……。」
顔は天井を向けたまま。
『仕事中に病院から電話で聞いたけど。なんか大変なことになったみたいだな。大丈夫か?』
「大丈夫じゃない。」
『怒ってる?』
「違う、動くと痛くなる気がするから、上向いてるだけ。」
『そうか……。あ、そういえば、先生からな検査結果が良くなっていけば、退院して様子見てもいいって。』
「えっ!?ホントっ!!」
と思い切り顔をパパに向けた途端、
「いったーーーーい!」
うぅ……。
『だ、大丈夫か?いや大丈夫ではないな。まぁ先生とちゃんとリハビリして、結果が悪くならないように大人しくしとくんだな。』
「うん……。」
検査結果を悪くしないようするなんて、自分ではできないのに。
ってこんなことパパに言っても無駄なんだけど。