叶わぬ恋…それでもあなたを見ていたい

一人昼ごはん、2ヶ月と13日目……。いまだ誰とも会話を交わしていない。体調面は二週間に一回、定期検診に行っているけど、そこでは毎回異常なく事なきを得ている。





身体は問題ないけど、心はズタズタになってるかも…。





別に誰かに何かされている訳ではないけど、何もされないことがとても苦痛。会話すらないクラスで一日過ごすことが次第に心はもろくなってきた。






いつしかいつもの違和感を胃に覚えて……。





少し保健室で休ませてもらおうかな…。今日最後の授業は、全校生徒で講堂に集まって、外から来る人から話を聞くだけだし。一人いなくても誰にも気づかれないだろうし…。








なんて思いながら、保健室に向かう廊下を歩いていると、






『あれ?その後ろ姿は?』






と、聞いたことのある声。振り向くと、





「と、藤堂先生っ!?」






なぜここに!?
いつものいかにもお医者様という白衣姿ではなく、白いワイシャツに黒色のスーツ姿が色黒の顔に爽やかな顔から、一見ホストにも見えるようなそんな出で立ち。




『どうした?サボりか?』






なっ!?まぁそうだけど…。
いつもと違う藤堂先生に少しドキドキしていたのは事実。






「せ、先生こそっ、どうしたんですか!?」





さすがに胃に違和感があるから、これから保健室に行こうとしてたなんて、口が滑っても言えない。





そんなことを言えば即刻病院送り。というか病院戻し!?
まぁ、今のクラスの中で私のこの浮いた状態が良くなるとも思えないし、気持ちも落ち込んでばかりだから、別に病院に戻ってもいいんだけど……な。





『おれ?今日は三年生の内科検診。とこの後午後の授業で、少しだけ講義する。』






うっ!?私がサボる予定の……。







「そ、そうですか。」





つい目をそらしてしまう。
こんな私の目を追うように顔を覗き込まれる。






『なんかいつもと顔色というか、何か感じが違うけど、どうした?
昼食べたか?』






さ、さすがホストにも見えるけど、本当は医者で私の主治医なだけある。
顔をさすってみるけど、頬があまり上がってないのがわかる。





『昼済ませたなら、まだ時間あるし……。』

























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