叶わぬ恋…それでもあなたを見ていたい
「ふぅーーーーーー」
落ち着けっ!私っ!
今、何が起きた!?ん?ん?ん?
振り向いたら……か、か、梶田先生がいたっ!
ドク、ドク、ドク……
胸の音が鳴り止まない。
それとも血の巡りが良くなりすぎて、頭に血が上ってる音なのかな。
そのうち鼻血でも出るんじゃないかな。
いや、それはそれで、自分でも怖いな。
ん?
『……って』
何か聞こえる。
『……出して。』
ん?布団の外から誰かの声。
誰だ?と思って被っていた布団をめくるとそこには……、
「ぎゃっ!?」
いつのまにか目の前に梶田先生がっ!メガネの奥に輝いた瞳が、少し困った顔して私を見ている。今まで見られたことないのに。
あの憧れの梶田先生が、私を!!
このベッドで横になってる、パジャマ姿でボサボサの髪で、お風呂にも入ってないこの私を!!
見てる……。
あぁ、もう無理ですわ……。