叶わぬ恋…それでもあなたを見ていたい
『う、うぎゃああああああ!!!』
激痛と共に目が覚めた。
というより痛くて起きたのが正解。
昨日感じてた違和感は眠っている間に悪化していたのか、気づくとお腹と背中が引っ付いてしまいそうなくらいの激痛に襲われた。
「あぁ、いやっ!痛い!」
あぁぁぁぁぁあ!!!
もうこれ以上声を出すこともできないくらいの激痛。
少し動けばさらに、痛みは増していく。
呼吸してるのもままならないくらい痛みは強くなる。
この痛みは過去の経験からも、とても危険な痛み……。
ヤバイよ。こんな一人の時に……。
お腹の中で何が起こっているのか、激痛の走るお腹をさする……。
ん?膨らんでる……。
え!?
明らかに大変なことになってることが、素人の私でも分かる。
普通の人って、お腹に突起物なんてないよね?
あまり触ると事態が大事になっていることに確信をもちそうで、何とかこれは夢であると信じたい気持ちで手を離した。
そしてちょうどその頃、激痛の中、鳴り響く自宅の電話音を頭の片隅に残したまま、私は意識を失っていった。