放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。※リメイク版


「分かってる。分かってるから、それ言わないで。本当にそうなりそうで怖いんだから」

「いつまで恋に恋してるのさ」


今度はため息混じり、呆れ顔でそう言うと莉奈は紙パックのストローを口に含む。

透明な筒をオレンジ色の液体が通って莉奈の口に運ばれていく。

やけくそだっ、と言わんばかりに、私も小さな紙パックに入っているオレンジジュースを飲んだ。


いつも飲んでいる抹茶オレが無かったので、仕方なくオレンジジュースを買ったのだが、久しぶりに飲んだそれはいつもより美味しく感じた。
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