王子と私。
エリート校と言われる、花園学園。

どんな高校生活になるのか、本当に楽しみだ。

「あ、そうそう!美結にとっておきのもの用意したのよ♪晴子、持ってきて♪」

「かしこまりました。」

晴子はママの専属執事。

と言って持ってこられたのは...

「え、なにこのよくある地味スタイル。ふざけすぎ。でもなにこれ、リアルなボサボサ眉毛、ウィッグ、メガネ。完璧に化けられそうね。」

「そうよ〜、ママも学生の頃やったのよ♪見た目じゃなく内面を見てくれる男を探すためにね♪うふふ、それがパパだったのよね〜♡」

「櫻子の印象は、地味で鈍臭いイメージだったよ。でも話すうちに心優しくて思いやりのある子だって、見た目なんて関係なく惚れた。まさかお嬢様だとは思わなかったさ。」

「ママと結婚して、起業して大成功しているパパはほんとすごいよ。」

「美結には本格的にフルネーム変えたのよ♪特別に学校にお願いして許可を得たわ。東條グループを知らない人なんていないわよ。もちろんその社長令嬢な美結は当然狙われているわ。」

「確かにそうよね。」

両親の全面バックアップがとても優しくて、泣きそうになる。
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