マジ恋相手は高校生


ハハハ 脅しただけか。


安心したのもつかの間
次の日の朝の忙しい時間に
しかも寝坊していつも以上に
バタバタしてる時に電話が鳴った。


「はい」無愛想の私。


「寝てたのか?」


「寝てません!
こんな時間に寝てたらアウトでしょ」


「昨日はレポートが終わらなくて
掛けられなかった」


(別にいいですけど
待ってたわけじゃないし)


「今日お父さんのところに何時に行く?」


「聞いてどうするの?」


「その後ご飯でもどう?
募る話もあるだろうし」


「今日は仕事の仲間と
仕事の後出かける予定があるから」


「明日は?」


「明日は・・・棚卸し」


「ふーん そうやって逃げるんだ」


「逃げてるわけじゃないよ
本当に用があるだけ」


「いつならいいわけ?」


「今週はもう・・・」


「ほらほら 逃げてる
そっちがその考えならいいよ」


電話を切られてしまった。


だって 本当に用があるんだから
仕方ないじゃない。


それからは葵くんからの
電話はかかってくることはなかった。


私が次に父さんのところに行ったのは
2日後のことだった。


「萌香 リハビリについての
説明会があるらしいから
お前が立ち会ってくれないか?」


と 父に言われた。


「リハビリについての?
説明会?」


「高橋先生が来週で変わるんだってさ!
それでリハビリのやり方などを
説明しときたいそうだ」


来週で終わり?よっしゃ!!
心でガッツポーズ。


「その説明なら母さんでよくない?」


「高橋先生がぜひ娘さんも一緒にって
言うからね」


あいつ!!!



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