マジ恋相手は高校生



「それでは失礼します」


萌香をハラハラさせただけか。。。


「ありがとうございました
先生ならきっといい先生になられますよ」
とお母さんがお礼を言った。


「ありがとうございます
頑張ります」


すると父親が
「高橋先生は年はいくつだね?」
と年を聞いて来た。


「僕は21になりますよ」


「21かぁ。。。」とがっかりしたようで
声が小さくなった。


「何か?」


「いや 年上の女ってどうかと思ってね」


「年上ですか?」


「そう うちの娘」


えっ?萌香のこと?
えっ?と思っているとすぐに


「父さん!!!
やめてよ!せ・先生話し終わったなら
どーぞお引き取りください」
と 止めに入った。



「こらこら萌香
テレるなって」



「娘さんですかぁ?
いいですねぇ
魅力感じます
でも・・・」


「でも?」


「数年前に年上の人に騙されたので
そのトラウマがちょっと」
と そこまで言うとわざと
萌香の方を見た。


その時の萌香の顔
何とも言いようがないくらい
挙動不審。


自分のことだと気づいたか
思い知っかたか小島萌香!


オレをトラウマにさせたのは
あなたの娘ですよと
言うのはまだ早い
もう少し苦しめないと。


「あたしの話はいいから!」
萌香は早く出ろ!とばかりにオレは
背中を押して部屋から追い出された。


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