マジ恋相手は高校生


その夜萌香に電話をかけた
心の中の悪のオレが
次の作戦 嫌味をいっぱい言って
追い込んでやれ!と言ってる。


心の中の善のオレは
会いたいと言ってる
どっちが本当のオレなのか。。。


電話してオレはその時点悪のオレだった。


「ご飯行かない?」


「言う意味がわかりません」


敬語で無愛想。


「意味がわからない?
ご飯行こうと言う日本語が通じない?」


オレも負けてはいない。


「一緒にご飯食べる意味がわからない!
って言ってんの!」


「一緒にご飯食べると言う意味は
言葉のまま
オレと萌香が共に食卓囲んで
ご飯を食べると言うこと」


「ふざけてんの?
昔 酷い目にあわされたと思ってる女と
一緒にご飯行こうと思う理由は?」


「ふふっ 理由ね
辞書で調べると【かたきうち】
をすると言うべきか
ここで会ったのが運命だと言うか」


【かたきうち】イコール【復讐】



「もう十分じゃないの?
もういいでしょ?」


また十分だろと言う。


「全然?十分じゃないよ」


「あれが十分じゃないって言うなら
どーしたいの!
煮て食うなり焼きて食うなり
好きにしたらいいわ
で?いつ会う?」


その開き直ったような言葉
ますますオレの機嫌を損ねる。


「そんな意気がるなって
あんなのチョロいもんだろ」


すると大きな声で萌香が言った
「いつ会うの!!!」


「今度の日曜」


「日曜はダメなんだよね」


「ほらほら そうやって逃げる!」


「仕事だから」


「終わってからでもいいけど
何時に終わる?」


「それからちょっと
用があって」


「ほら見ろ!会う気はないなら
会うそぶり見せるな!」


「違うし・・・」


都合のいいのは月曜だと言い
月曜日に待ち合わせることになった。



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