マジ恋相手は高校生


萌香の態度


ーーーもう十分でしょ
これ以上何をしろと言うのーーー


そして今にも泣きそうな顔
絶対何かある!


オレはその夜おじいさんを訪ねた。


「研修はどうだね?
うまくいってるのか」


「何とかね やってる
今日は聞きたいことがあって」


「なんだね?」


「3年前うちに小島萌香って人が
住んでたことがあったじゃん」


「えっ。。。」


おじいさんの顔色が変わった。


「どうしてそれを今更?
まさか会ったのか?」


「まぁ ちょっと・・・」


「チェッ」と舌打ちしたおじいさん。


「 どのツラ下げて
お前の前に現れたんだ!
辛かっただろ?葵
お前が言うまではこの話は
言うつもりもなかったよ」


辛かった?何が?


「おじいちゃんの言ってることが
わからないんだけど
ちょい説明してくれる?」


「女の子が訪ねてきて
葵が酷い目に遭ってると
未成年のお前に手を出したと
どうかしないと大変ですよってね」


女の子ってあいつらか?


「それで?」


「小島さんに会社を辞めてもらった」


「それだけ?」


「お前の心の傷が癒えるまで
遠くに行ってもらっただけだ」


それが北海道か?


「遠く?そこであの人は
何をしてたわけ?」


「ワシの知り合いのホテルを
紹介したんだ」


そんな遠くに飛ばされたということか


やっと結びついた。


ーーーもう十分でしょーーー
その意味が。。。


「酷いことしてくれたね
どうしてオレに直接
聞いてくれなかったの?」


「辛い目にあってるのに
聞けないだろ」








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