マジ恋相手は高校生
「ごめん
ここはごめん」
と口を手で塞ぐ。
友達以上恋人未満の存在だった
池田くんと付き合ってもないのに
キスをした。
お互い酔ってたから
よくもそこでストップしたと思う。
「え!!!マジ???
じゃあ ここも?」
次に触ってきたのは
胸だった。
「ここは・・・」
「ここは?」
「ごめん」
「えっ!!!マジか」
「なーんてね そこは
葵くん以降無事」と笑うと
「ごめんとか言うから
もーーー!!!
うん?と言うことはヨッシャ!」
とガッツポーズしてまた抱きしめてきた。
「ごめんね からかっちゃったりして」
「いいよいいよ」
「いいよじゃなくて
葵くんこそどーなのよ」
すると突然正座をした葵くん。
「ごめん!」
「えっ?ごめん?ごめんと言うことは?」
「だってさ
萌香に捨てられたと思ってたし」
当たり前のことだよ
葵くんだもん
モテるよ!でもここは
葵くんをいじめたくなる。
だから私はわざと
詰め寄る「3年間で何人?」って。
「ごめん
2人です」と声が小さくなった。
「2人も???」
大袈裟に言い返す。
「でも!初めての女は萌香だから」
「嘘っ!」
「言ってなかったっけ?
初めて萌香とそうなったとき
言ったつもりだったけど?」
「聞いてない!
キスだってその先だって経験済みって
言ったじゃん!」
「そんなの嘘決まってんじゃん
大人の男を演じようとしただけ
緊張して震えてたのが本音」
「うそだぁー!余裕の塊だったじゃん
たくさん知ってるなって
思ったもん」
「少しでも大人びて見せたかったから
そう見えてたなら作戦成功!」
「葵くんって可愛い」
「全然嬉しくない!」
ふて腐れる葵くんは本当に可愛い。
「可愛い可愛い」と頭を撫でると
「もう許さないからな!
覚悟しとけよ!」と口を塞がれてしまった。