マジ恋相手は高校生


「お久しぶり」


「いきなり辞めちゃうから
どうしたのか心配したのよ」


それで?また噂流しちゃったのよね
可奈ちゃんから聞いたし!


ホストにハマって借金地獄?
夜逃げ?あはは笑っちゃうよ。


「遠距離してたこの人と結婚が
決まっちゃってね」


私も嘘をつく
たぶんこの後遠距離してる彼を残して
北海道で掃除婦?何かあるわね
きっとこの彼と言うのも偽物よ!
なんて言われちゃうかもね。


「ここで萌香と仲良くしてた人?」
葵くんが私たちが話をしていると
割り込んできて聞いた。


違うし!と言いたいが
「そこまでプライベイトで
付き合ってはいなかったけどね
話をする程度だったかな?」と
言葉を変えた。


「そうなんだ
萌香がお世話になってたなら
ちゃんとお礼を言わなきゃなと
思ってね 仕事では萌香と
仲良くしてくれてありがとうね」


仲良くしてない!って!!!


「いいえ こちらこそ」
超スマイルの上園さん。


「お待たせしました
それではお部屋にご案内します」
ホテルマンさんが荷物を持ちに来た。


葵くんがキャリーバッグを渡すため
少し離れた隙に
「実は彼の会社で働いてて
恋愛を反対され社長に引き裂こうとされて
ここへと飛ばされただけ
これがあたしの真実よ!
色々楽しいことを想像して
最後は横領?噂流してくれてありがとう
お陰様で一部の人を退けて
みんなから一歩引かれた」


「え?え?
あたしそんなこと言ってないよ」


「いいよ誤魔化さなくても
言われてるの知ってたけど
抵抗も訂正もめんどうだったから
言いたい奴には言わせておけ!
と思ってね」


「・・・・・」
上園さんは黙った。


「おーい!萌香
上がるぞ」葵くんに呼ばれて
「じゃあね!」と上園さんの前から
立ち去った。


上園さんの顔。。。フフフ
やっとあの人をぎゃふん!と
言わせる事が出来て満足の私。



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