マジ恋相手は高校生
レストランラベンダー
別にコーヒーを飲むくらいなら
自動販売機で缶コーヒー
でもいいんだけど
ラベンダーを訪れるのには意味がある。
***会いたかった可奈との再会***
可奈ちゃんをびっくりさせたいから
連絡をしなかった。
可奈ちゃんはシフト的に
木曜日がお休みの日
今日月曜日が自分の取った有給で
なければ居るはず!
「いらっしゃいませ」
案内してくれたのは初めてみる顔
アルバイトの子かな?
「ホットコーヒー2つ」
注文していると奥の方で
『ギャハハ』と笑い声が聞こえた。
あの声は可奈ちゃんだ。
運んでくるのが
可奈ちゃんでありますようにと
願いを込めてじっと待つ。
「会わせたい人ってどの子?」
「見えるかな?
あの奥の・・・あっ!今
お盆を持った」
「あの背の高い子?」
「あっうんうん そう」
「呼べば?」
「ううん ここにコーヒー運んできて
お待たせしました!
えっ?萌香さん?ってみたいなのを
期待してるの」
「コーヒー運ぶのが違う子だったら?」
「もぉー!人のシナリオに
ケチつけないでよ」
「わかんないじゃん
さっきの子が運ぶ可能性あるし」
「そうだけどぉー
その時は呼ぶ!」
「その子が来るまで色んなものを
追加してみるとか?」
「頼むものないじゃん
それこそここで食べたりしたら
夕飯食べられなくなっちゃう」
「別に食べのもに限らず
お手拭きお願いとか
お冷やお願いとか」
「クレマーみたいで嫌じゃん
賭けてみる!絶対可奈ちゃんがくる」
願いも虚しく
運んできたのはさっきのバイトの新人。
クックックって笑うのは葵くん。