マジ恋相手は高校生
新人さんはテーブルに置く時に
手を滑らせコーヒーを溢した。
葵くんのスラックスにコーヒーが
付いてしまい
「すみませんごめんなさい」と
平謝りのバイトの子。
「そんな謝らなくてもいいよ
少し掛かっただけだから」
と優しい顔の葵くん。
「シミになっちゃいます
すぐに拭くもの持って来ますね」
「大丈夫!大丈夫!
わかんない色のズボンで良かったわ」
と心の広い発言。
「すぐにフキンとコーヒーを
作り直して来ますね」
バイトの子がさった後
「熱かったわ」とボヤく葵くんに
「可愛い子には優しいのね」と
嫌味を言う私。
するとそこへ
「新人が失礼いたしました」
とやって来たのが可奈ちゃん。
「ほんと!失礼しちゃうわ」
と呟くと「申し訳ありません」と
謝り続ける可奈ちゃん。
もちろん私だと気づいていない。
「もぉ〜
可奈ちゃんだから許すわ」
「え?」やっと可奈ちゃんは
私の顔を見た。
「え!!!!!!!」
可奈ちゃんのバカでかい声が
レントランの中を響き渡る。
「え!!!」
「可奈ちゃん『え!』
しか言えないの?」
「萌香さん!!!
来たなら来たと言ってくださいよ
来るなら来ると連絡してくださいよ」
「連絡なしで会えた方が
感動的じゃない?」
「だけどぉー」
半年ぶりの再会に会話も弾む。