マジ恋相手は高校生


「おい!忘れてない?
オレの存在」


「あっ」
「あっ」2人が葵くんをみた。


「失礼しました
クリーニング代をお支払いしますので」


可奈ちゃんは改めて葵くんに
謝った。


「可奈ちゃんに免じて許すよ
大丈夫!大丈夫!このくらい」


「オレが言うならまだしも
お前が言うな」


「あれ?この人は?
萌香さんの何?
一緒に来てると言うことは
彼氏とか?」


「うん・・・まぁ」


「え?帰ってすぐにできたの?
マジ?こっちでは作らなかったのに?
うん?まさかのまさかの人?」


可奈ちゃんには3年前にここへ
来た理由を話しているから
気がついたようだ。


「そう まさかの人
向こうで再会して
今に至る」淡々と言う私。


「すごっ!!!聞かせて聞かせて!
そんな話大好き!」


「ってか仕事中でしょ?
そんな手短に話せることじゃないしね」


「そっか!それもそうよね
今日は?ここで泊まり?」


「もちろんよ
あっ!お部屋に来る?」


「行く行く!
彼氏さんいい?」


「いいけど?」


声のトーンからして
あまり進まない感じだけど
『いいけど』と答えた葵くん。


「じゃあ 後で連絡するね
それと池田くんに会った?」


「まだよ」


「会ってあげて
あ。。。でも彼氏さんが居たら。。。
でもいいわ!現実を自分の目で見れば
納得するでしょ」


可奈ちゃんは
1人で言いながら納得して
職場へと戻った。


「誰?池田って」


「ここでお世話になってた人」


「おっさん?
池田くんって『くん』と
呼ぶくらいだからおっさんじゃねーはな」


「そだね」


「付き合ってた?」


「付き合ってはないよ」


「ふーん
どんな奴か楽しみだわ
オレよりイケメンだったら
闘争心湧くかも!」


勝手に葵くんの中では
池田くんの容姿が描かれてるようだ。


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