マジ恋相手は高校生
***結構いい人だった佐々木さん
との再会***
「もう1人会いたい人がいるんだけど」
「えーーー今度は誰?
また男?」
「違う違う おばちゃん」
「あっそう 会いに行けば?」
「もちろん行くよ」
と1度部屋へ戻り手土産を持って向かったのは
2階奥にある更衣室。
「ヤッホー」と元気よく扉を開けると
みんなが私に注目した。
「あっ!!!小島さん」
「小島ちゃーん」
「久しぶりです
これ皆さんで食べてください」
と東京バナナを佐々木さんに
手渡した。
「どう?お父さんは元気になられた?」
「おかげさまで 後遺症もなく
前に増して口うるさい親父に
変化しました」
「良かったね!
お父さんが元気になられたのなら
帰っておいでよ!ここに」
「それは・・・」
「あんたが居ないと寂しいよ」
佐々木さんにそう言われると思ってなく
胸がキュンとした。
「実は今日彼と来てて」
と外に居た葵くんに中へ
入ってきてと呼んだ。
「初めまして」と
頭を下げた葵くんを見たみんなが
「わー!彼氏?」
「さすが東京の人!って感じ」
「爽やかそうな青年だね」
とてんでに口にした。
「そんな相手が居るならここには
帰ってこないか」
と佐々木さんは残念がった。
「ですね
また遊びに来ますよぉ〜」
「佐々木さんは小島さんが辞めてから
しばらくは元気がなくて」
「当たり前じゃ無い!
喧嘩する相手がいなくなったんだもの」
「そだね 佐々木さんに
立ち向かえるのは小島さんだけだったから」
「はぁ?」キツイ目で
田村さんを睨んだ佐々木さん。
初めはこの目つきが怖かったけど
芯から怖い人では無いと思ったから
「佐々木さん!スマイル!
スマイルですよ」と言い返すようになった。