マジ恋相手は高校生
「それで?いつ結婚するのか?」
父の発言はいつも驚くことばかり。
2人ともまだそこまで話をしてないし
再び付き合い始めて間がないわけで
結婚なんてまだまだ先の話。
「理学療法士として来春から
働き始めるので少し落ち着いてからと
考えています」
「落ち着くのはいつだ?
永遠に落ち着かなかったらどうするんだ?」
そんな葵くんに言い寄らなくてもいいのに
しつこい父。
「1年とかでしょうか」
答えようがない感じの葵くん。
「萌香ももういい歳だから
何年も何年も待たされて
その間にほかにいい女が現れて
捨てられたら可哀想だからな」
その時はその時で仕方ないよ。。。
「萌香よりいい女なんて
この先に現れるわけがないです」
「その言葉を信じるぞ?」
「はい!」
「もし裏切ってみろ!
絶対許さないからな
それだけは忘れないでくれ」
「約束します」
めちゃくちゃ緊張しまくりの葵くん。
「いやぁ 本当待った甲斐があったよ
こんなに爽やかな感じのいい人を
見つけてくるとは
さすがワシの娘だ!
まあ ワシの若かりし頃には
負けるけどな!なっ!母さん」
「高橋先生の方が
何倍も何十倍も何千倍も素敵だわよ」
「いやいや」
そんな夫婦のやりとりに
葵くんもやっと緊張が
溶けてきたのか本気で笑うようになった。
うちの親は単純だけど私
葵くんの両親に会って大丈夫かな?
もしかして
門前払いとか?
だって事実上は
私高校生相手に。。。。。
いやぁー考えたくない!!!