マジ恋相手は高校生
「学生の身分でうちの娘を
養っていけると思ってるのか!!!」
初めの言葉がそれだったらしい。
お母さんの方が8つも年上で
付き合っていることを言うと
「お前のような若僧が!」
と一切聞く耳を持たなかったと言う。
何となくわかる
あの社長だもの(葵くんごめん
おじいさんのことを悪く言って・・・)
「お前より父さんの方が
まだ若かったからな」
「それでどうやって
認めさせたわけ?」
「良樹を作ったの」
良樹とは葵くんのお兄さんのこと。
「すげっ!!!
父さんやるじゃん」
仕方なく承諾してくれたものの
まだお父さんは大学3年だったため
色々と援助してくれながら
小言を言われる日々だったと語った。
なぜ卒業まで待たなかったのか?
とお兄さんが尋ねると
お母さんが30までには嫁に行きたい!と
日々言っていて しかもお母さんを
狙ってるお母さんの仕事場の
同僚の人が居てその人に
取られる前に自分のものにしたかったらしい。
「親父 すげーな」
そんな両親の真実を聞いて
「すごい」とみんなで盛り上がった。
「私たちの話は
もういいでしょ」
それからはお母さんと義姉さん
が用意してくれた夕食のおでんを
いろんな話をしながらごちそうになった。
門前払いを予測していた私は
初めはみんな無視だったから
驚いたがみんなに認めてもらえて
とても幸せだった。
これから
葵くんとの明るく楽しい未来が
待ってる。
目の前の葵くんの両親や
お兄さん夫婦に負けないように
頑張らなきゃ。
あっ。。。
結婚。。。
私たちはまだ先の話だった。。。