マジ恋相手は高校生
「おはよう!
どう?ゆっくり休めた?」
あくる日出社するとすぐに
かほりさんに聞かれた。
「全く・・・公民館の方が
気が楽かもって思った」
「そうなの?
孫さんが生意気なわけ?」
「正解!」
「まぁね 最近の高校生はね
しかも金持ちの孫となるとね」
「そうそう 社長の前では
すごくいい子ぶって
居なくなると凶変するから」
「わっ!絵に描いたような
ドラマのような話ね」
「しかもその孫 男とか」
「はい???
男子高生?」
「うん 超クソめんどくさいやつ」
「男と女が一つ屋根の下?
社長何考えてるの?」
「でしょ!
孫は今時の子じゃないからって
今時の子を通り越してますけど!
って言ってやりたいわ」
「萌香 禁断の愛にならないようにね」
「禁断の恋?」
「そうそう 高校男子との恋?」
「そんな漫画の様な話
なるわけがないし!
あんなクソ男
あぁーあ 考えただけでもムカつく
あたしに女捨ててるだとか
中の下だとか散々・・・
しかもね!人の買ってきたものを飲んでて
親切に買ってきてくれたのはいいけど」
と 炭酸が溢れ出したことを話した。
「何だか楽しそう」
と大笑い。
「他人事だからそう言うんですよ
実際住んでみてください
あたし1日で根を上げそうですもん」
「まぁ 頑張って!
後うん?30日?
ただで住めるんだから
何かは我慢しないとね」
「そうですけど」
「まあ 情が湧いて
恋に堕ちないでねあはは」
「あははじゃないですよぉ〜」
恋に堕ちる?
あるわけないし!
社長に会うと
社長はどうだね?って聞いてくる。
「ゆっくり休めました
ありがとうございます」と
休めてないけどお礼を述べる。
孫は「じいちゃんじいちゃんって
慕ってくれていい子だからね」なんて
そりゃ 言うでしょうよ
毎月のお金もらうためにね とも言えず
「そうですね」なんて作り笑い。
先が思いやれる。