マジ恋相手は高校生


「なんかエロくね?
うなじとかさ」


仲間の一人が言うのが聞こえる。


「そう?」「そんなことないよ」と
葵くんは返す。


「後ろ姿 ムラってこない?
いつもあれ眺めてんの?」


「いつもってまだ今日で5日目だし
別にみても何も思わねー」


「だよねぇ 葵には
あたしが居るものねぇ」


やっぱ どっちかが彼女なのか?


「お前勝手に言ってろ
離せ!」


「もぉー!痛い!ってぇ」


抱きついたか
腕を組んだのか分からないが
その手を振り払ったのは確か。


そして何を言うのかと思うと
「目障りだろ?部屋へ行こー」と
みんなを誘った。


目障りって・・・
私の存在が目障りなの??


「ゲームするならこの大画面!
迫力あるし」と みんな動く気配なし。


「それにさ
こうして見てると別に
変な人じゃないし
スッピンでこれなら
むしろ可愛くね?」


やっと褒め言葉が聞こえたが
葵くんは「そう?」と答えただけ。



すると 女の子が私の元へときて
「おばさん!ジュースない?」
と聞いた。


おばさん??


「冷蔵庫開けてみれば?
その中のは全てあの子のだから」


「わっ!怖ー
言い方キツ!」


キツく言ったつもりもないのに
あっ。。。そうか
女として敵意を感じてるってこと?


フフフ子供だねと余裕の私。


「あのさ!葵くん彼女居るから
誘惑しないでね」


まだ話が続きそうだったが
「関係ないんで」と
私が話を断ち切ってやった。


彼女はもう1人の方か。。。


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