マジ恋相手は高校生


今日は学生時代の友人
陽子を誘ってショッピングの予定。


おばさん呼ばわれして
頭にきた私はいつもより念入りに
メークをする
髪だって巻いちゃったりして。


完璧ーーー。


着替えて仕上げのルーを入れたら
出かけようとまたあのリビングに戻った。


「え??可愛くね?」
「だろ?すっぴんからして
可愛いって言ったじゃんオレ」


さっきまで貶してた子達の声が聞こえたが
それには何も言わない葵くん。


「でもおばさんはおばさんでしょ
ただ化けてるだけ」
そう言うのは女の子の意見。


人のことコソコソ言わないで!って
言おうと思ったが どうせまた
返ってくる言葉が目に見えてわかる。


「怖ー」って。。。


だから無視をしていた。


「ねぇ 名前なんて言うの?」
タケシと呼ばれてる子がそばに来た。


それでも無視する私。


「ライン教えてよ
友達になろー
遊びに連れてって!
色々教えてよ お姉さんになら
何されてもオッケー」だとか
セクハラ言葉も加えられ
ウザいくらいしつこい。


「おい!タケシ 邪魔すんな
こっち来いよ」
やっと葵くんが立ち上がった。


「ツレが調子者でごめんな」


葵くんがまた私に謝った。


ここに来てから
歯向かうばかりだったのに
その急変した態度に少し戸惑った。


「・・・・・
カレーここに置いておくからね
好きなように食べて」


「ありがとう」


「マジ???
葵のために作ったの?
はぁ?聞いてないしぃ!
まさか2人怪しい関係?」


「勝手な想像すんなって!
じいさんの会社の人だって言っただろ」


「ああ そうだったな
超ブスな人がひと月ほど
ウチに住むとか?
全然ブスじゃないしさ こっちは
どうなってんの?って感じだよ」


超ブスね。。。


葵くんの本心はそれね
さっき少し良い子だと思った私が
バカだったわ。











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