マジ恋相手は高校生
「お前も来週から先輩になるな」
そう
ベテランの河本直美さんが
30歳にて今週末で寿退社
その代わりに新しく人材を確保するため
来月から新しい人が
中途採用でやってくる。
私が入社して以来の
新人女性となる。
どんな人が来るのか楽しみでもある
・・・が 一方
一番下だと言う甘えも使えなくなり
複雑な気分だ。
「そうですね
あたしが先輩になるなんてね
大丈夫なんでしょうかね ハハハ」
「なんだ?
その大丈夫なんでしょうかねってのは」
「まだまだ未熟なもんで」
「いや 小島くんは
頑張ってると思うよ」
「課長・・・今日は
なんだか気持ち悪いです
そんな褒めてもらえるなんて」
いつも 仕事が遅い!って
言われたりで
褒められるより怒られてる方が
断然多いのに。
あっそうか
お酒のせいか
飲んでるから気分がいいのかな。
「気持ち悪い?」
一瞬 ギロッと睨まれた。
「わっ。。。そうじゃなくて
えっと。。。その。。。」
キョドッて何も訂正の言葉が浮かばない。
「そんなオドオドすんな!あほ!」
清水課長の顔はまた笑顔になった。
清水課長は先月
2人目の赤ちゃん 待望の男の子が
誕生して前に比べては少しだけ
柔らかくなった。
でも時々元ヤンだったせいか
睨まれると怖い。
私の属する総務課は
山田部長42歳
清水課長35歳
下本信哉 29歳
福山哲郎 28歳
工藤 隼人 27歳
城西かほり 28歳
そしてこの末で退社する
河本直美 30歳で成り立っている。
みんなベテランさんばかり。