マジ恋相手は高校生
帰ってみれば家の中は真っ暗だった。
すぐあとに葵くんが帰ってきた。
「駅で見たよ」
「駅?」
「コーヒー屋」
「あ〜」
「彼氏いないと言ったのに
居るじゃん」
あ。。。勘違いしてるわ。
「ああ あれね!
友達 偶然会ったからね」
「ふーん どうでもいいけど」
どうてもいいなら聞かないでよね!
「あっ!昼間
ツレが悪かった」
「別に気にしてないし
少し褒めてくれた子もいたから
チャラかな」
「あれからあいつ
ずっと言ってた
可愛い可愛いって
うーん確かにそうかな?って思った」
葵くんが?そう思った?
おっと!!!騙されるところだった。
「はいはい
あたしとの関係マジないからって
言ってた人の言葉信用できません
騙されるところだったわ」
「・・・・・」
急に黙り込んだ葵くん。
「まぁ 彼女さんはいい気がしてないと
思うからちゃんとフォローしといて」
「彼女じゃないし
勝手に言ってるだけだし」
「誤魔化さなくてもいいよ
彼女居るとか居ないとか
あたしには関係ないしね」
「そうだよね」
何?がっかりしたような態度
変なの葵くん。
「あっ!カレー食べた?」
「まだ」
「そう みんなで食べたのかと
思ってた」
「あいつらには食わせねー」
どー言う意味?
「足りなかったかな?
みんなで食べるにしては・・・
ちょっと多めにしてたんだけどな」
「あ・・・うん
足りない足りない
あいつら爆食いするから
だから食べようとは言わなかった」
あっ。。。足りなかったからなのか。
「そう」
「これから一緒に食べねー?」
まさかの葵くんからの誘い。
昼が遅かったからお腹空いてなかったから
まだご飯は食べてない。
「あたしも食べようかな」
ちょっと素直になった私。