マジ恋相手は高校生
「あっ!!!白飯ないわ!」
「じゃあ すぐに炊かなくちゃ
お米どこ?」
「今すぐ食べたいから
コンビニで白飯買おう」
ま。。。たしかに
今から炊いたら時間かかるし。
「じゃあ 頼むね」
「一緒に行こ
バイクの後ろ乗せてやるから」
「結構です
ってか 歩いても行ける距離じゃん」
「歩くのめんどくさい!
それに乗ったことないだろ?
何事も経験だから」
「乗ったことないとか
決めつけないでよね」
「逆にあるの?」
「・・・無いですけど」
「フフフ」
笑われてしまった。
だって学生時代の彼は
バイクを乗るような
校則違反しない人だったし
社会人になってからは
車を持った彼だし。
「ほら!」
と ヘルメットを私の頭に被らせると
自分も被る。
「事故んないでね」
「任せろー
事故歴なしだから」
「そう言う自慢は
ろくなことないから!」
「うるさい!黙って乗ってろ!」
初めて乗るバイクの後ろは
アトラクションのようで
ドキドキ感半端なかった。
バイクは近くのコンビニは通り過ぎた
「ちょっと!過ぎたじゃん」
と言う私の言葉はエンジン音で消され
全く葵くんに届いてない。
背中を叩いてアピールすると
急にバイクを止めて
「手を離すな!あぶねーだろ
しっかり持ってろ!」
と私の手を自分の腰に置かせる。
「コンビニ過ぎたって!」
「知ってるよ
せっかくだから
ドライブしてあげようと思って」
「いいから!戻って!」
「はーい」
素直な返事の葵くん。
「もう離すなよ」と言って走り出したが
戻るわけでもなく
先へと進んだのだ。
ーーーもう離すなよーーー
か。。。
高校生相手にドキンっとしてしまった。