マジ恋相手は高校生


「小島は英語が得意だから
助かってるよ オレは苦手だから
ついつい電話は任せてしまうよ」
そう言うのは一番年の近い工藤さん。


いつも可愛い彼女の自慢話を
して「はいはい」と
言いたくなるぐらい
めんどくさいひとだけど。


「そーだよそーだよ
一生懸命なところいいよね」
福山さんまで。。。


「みんなして 何ですか?
今日あたし 持ち上げられてますけど?
褒められても何も出ませんけど?」


「いやいや 頑張ってる人には
ちゃんと頑張ってるよ!って
拍手を送らないとな」


課長の言葉に
パラパラと拍手された。


「もー!何なんですかぁ!」


「いつもは ドジだとか
言ってばかりだからさ
ちゃんと いいところは
褒めないとやめられたら困るから」


「あっ。。。
そうなんですね」


そっか
あたしが先週ミスって
注文のファックスを送信するのを
忘れて迷惑をかけた時
『辞めたい!』って
かほりさんに言ったから
やめると思ったのかな。


「今のところは辞める気ないので」


「そう?それなら
これからもみんなで力合わせて
総務課を盛り上げていこうや」


「はーい!頑張りましょう
かんぱーい」


みんなでまた乾杯。


私はいい人に恵まれている
この会社に入って本当に
良かったと実感した。







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