マジ恋相手は高校生
「そんなもの持ってる自体
高校生じゃないよね?」
「いつどーなるか分かんないからね
持ってないとね」
「ふーん」
遊んでるんだね。。。
どんな子としてるのだろう?
年下の子を相手にこんなリードしてる?
それとも大人の女性に?
「何考えてんの?」
「・・・何もぉ」
「ふふっ 何も考えられないよーに
させてあげるよ」
って 言う言葉すら子供じゃない。
「よっぽど自信があるのね
余裕だし」
「自信?そんなの・・・
あるわけねーだろ
余裕?余裕なわけ。。。
もー黙って」
また塞がれた。
そして葵くんはとても優しく
私を抱いた。
私も一生懸命にそれに応えた。
力尽きた私たち
そして今 私は葵くんの腕の中
葵くんは目を閉じている。
恋人でもないのに。。。
出会って間がないのに。。。
年下なのに。。。
「ゲッ!!!」
ウットリしてる場合じゃないよ
私って大変なことをした!
社長の孫と。。。
急に罪悪感が襲ってきた。
すっと腕から抜け出し服を探そうと
・・・が
抜け出せないくらい
しっかり手を回されている。
起こさないように
そっとそっと抜け出す。
服。。。そっか。。。下だ。
もし今社長が来たら
ヤバイ。
リビングには2人の衣類が散乱
社長の可愛い可愛い葵くんに
手を出したと言われかねない。
すぐに追ってきた葵くん
「抜け出すなよ
忍者か?忍法・・・なんの術?」
「知らないわよ!
それより何か着なさいよ」
「自分もじゃん」
「もう履いてます!!早く!
社長が来たらどーすんの」
「そんな慌てなくても来ないし
萌香がここへ来てから
じいちゃん来たか?初日だけだろ?
それに来るときは連絡してくるから」
「で・でもぉ!
とりあえずパンツ履いて!」
「そんな ウブなことを・・・
可愛いぃ〜」
バカにされてる?
逆らうことなく黙って
服を着て何もなかったように
台所で洗い物を開始した。
そうでもしなければ
葵くんのことを意識してしまいそうで
色々と墓穴を掘りそうだから。