マジ恋相手は高校生
家に帰ると葵くんはもう帰っていた。
冷蔵庫にドリンクを収めていると
「お帰り」と葵くんが私に声を掛けた。
「あ。。。ただいま」
「晩飯は?」
「欲しくないから・・・
葵くんは?」
一緒に食べるという決まりごともない
ただ朝の時点で
「今日の夜何か作ろうか?」
「何か買ってこようか?」
「どこか食べに行く?」と
その日の約束はする。
「もう食った!
ツレと食いに行った」
ならいいねと安心。
「元気ないねぇ
どうかした?」
「そう?仕事で疲れちゃったから
今日はもう寝るね
お風呂は明日朝
シャワーするからね おやすみ」
と自分の居間へと入った。
葵くんに愚痴を聞いてもらったら
少しは気が楽になるかも知れないけど
最近愚痴ばかりこぼしてるから
ダメ人間のようで。。。言えない。
30分くらい経った時
「萌香」とドアを葵くんが叩いた。
まだ帰ってきたままの状態で
転がっていた私。
「勝手に開けるよ」と
私の確認を取らず
居間の扉を開けて入ってきた。
葵くんは私の姿を見て
おいおい・・・
着替えてないのぉ?
はい!起きて!起きて!
と 私の体を起こした。
「どうしたの?」
「飯作ったから出ておいでよ」
「食べたんじゃないの?」
「うん 食べたよ
萌香に作ってあげたの」
「あたしに?」
「いいからいいから
着替えて 出ておいでよ」
「うーーーん」
それでもなかなか動かない私に
「何なら着替え手伝おうか?
はい!バンザーイして」
とに手をかけた。