マジ恋相手は高校生


「さっきからマナーモードの
ブッブッーって聞こえてくるんだけど
だれか電話じゃない?」


それぞれみんな自分の携帯を確認した。


「オレじゃないっす」
「違います」


私の携帯が鳴っていたようだ。


「あっ!あたしだ
しかも大家さん」


「はぁ?大家?
家賃滞納か?」


「違いますよぉ〜
銀行引き落としなんで
勝手に引かれてますから」


「銀行引き落としと言っても
通帳に金がなかったら
引き落とせないよ?」


「そこら辺は大丈夫です!
家賃分は入ってますから」


また間違いか?
前も一度ある
隣の渡辺さんにかけるのを
間違えて私にかけた
番号が似てるからだとか。


それこそ渡辺さん
家賃滞納?


「きっとまた間違いですよ
この前もですからこれは
無視してて大丈夫です」


私はその電話に出ることはしなかった。


焼き鳥食べ放題コースは
2時間という時間設定がある。


あっという間に時は過ぎ
お開きの時間になった。


「二次会どうする?」


いつもは二次会へと流れは進むが
今日は水曜日
だから明日が仕事。


「さすがにパス!」


「だよね」


今回はこれで終了。


「小島!
寝坊して遅刻するなよ」


「はい!任せてくださーい
目覚まし2個かけて寝ます」


「2個かけても両方止めて
寝たら意味ないよ」


「ですねっ!頑張りまーす」


飲み会の次の日に遅刻
前に一度だけある。


それ以来いつも
お開きの後言われるセリフ。


今日は色々褒められて
気分いいから何を言われても許せちゃう。





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