マジ恋相手は高校生


萌花の罰金貯金は日に日に
少なくはなってるがまだ減らない。


「あたしぃ〜」


「はい!萌花100円」
と貯金箱を差し出す。


「もぉーーーまたぁ
聞き逃してくださいよぉ〜」


「甘いね!はい入れて入れて
貯まったらみんなで飲み会するから」


意地悪そうに言う私に
「せこいですっ!」と
萌花も笑いながら言っていた。


この一件があったおかげで
私たちは少し距離が縮まった。


「先輩 仕事終わったら
急いで帰ってますけど
彼氏さんとデートですか?」


「はぁ?嫌味か?」


「嫌味って?」


「あたしに彼氏居ないの知ってて
言ってんの?
嫌な性格だねぇ〜」


「うそっ!!!」


うそ!!!と驚かれても。。。


「あたし見ちゃったんですよ
先輩が男の人とコンビニに居るのを!
声をかけようかと思ったけど
なんかラブラブそうだったから
スルーしちゃいました」


「うん?いつ?
それ 本当にあたしだった?」


「そうやって 誤魔化そうとしてますね!
間違えるわけないですよ
4日前だったかな?
夜遅くにコンビニ行ったでしょ?」


あの時か。。。
萌花のことで悩んでたら
通称秘密基地 波止場に
連れて行ってくれた。


「イケメンさんの男の人の
バイクの後ろに乗って
ブーンって去って行きましたもん」


「あ〜あれね!
残念ながら彼氏じゃないんだよね」


「またまたぁ 誤魔化してぇ
認めないんですねぇ」


そんな言い合いをしていると
かほりさんがやって来た。



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