マジ恋相手は高校生
葵くんに「萌花があたしたちを見たって」
と話した。
「萌花?
それってくそ女?
それで今は
まぁまぁいい子って言う?」
「そうそう」
彼氏だと勘違いされたと続いて説明。
「否定したの?」
「するでしょ普通・・・」
「なんで?」
「なんでって・・・」
「彼氏だよ!って自慢すれば
よかったのに」
「バカなことを!
そんな嘘ついてあとあと
笑われるのはあたしだから」
「あはは
そうかもそうかも」
バカ笑いの葵くん。
「その人オレの事なんて言ってた?」
「カッコイイイケメンさんだって」
「おう!その人
見る目あるねぇ」
「はいはい」
めんどくさそうに言う私に
「イケメンと一緒に暮らせてる
萌香は幸せだねぇ」
おでこをツンっと弾く。
「あんたも幸せだね」
「何が?」
「大人の女と一緒に暮らせてさ」
「はい?大人?
誰のこと?」
わざとキョロキョロして
「ここにはお子ちゃま女しか
居ねーな」と言い返された。
「お子ちゃまでごめんさないね
まぁ もう少し我慢したら
居なくなるから」
そう。。。私がここで暮らすのは
あと1週間とちょっと。
初めてきた時は
葵くんの態度に先が思いやられる!と
思って1ヶ月が長く感じていた。
でも 色々あって
話すようになってからは
毎日が楽しくて日にちが経つのが
早く感じるようになった。
どさくさに紛れて
やってしまったし。。。
不意打ちに
キスをしてくることはあっても
身体を重ねたのはあの日だけ。
残すところ1週間
はっきり言って寂しい。
「そっか あと少しか」
「さみしい?」
わざと聞いてみた。